下書き うつ病勉強会#153 ストレス性障害

昔から、原因ははっきりしないけれども、痛みがあったり機能障害があったりして、生活や仕事にやや差支えのある状態についての、社会の多くの人の共有の認識があって、その実態は、広い意味でのストレス障害だと思うが、分かりやすいところでは、漱石・鴎外の時代の神経衰弱、戦後高度成長期の神経性胃炎、SSRI登場以後のうつ病などと、焦点が移動している。実体はたぶんほぼ同じで、時代により状況により、レッテルが変更・更新されている。老婦人たちは異口同音に雨の日は神経痛がつらいなどと言う。

神経衰弱や神経性胃炎の正当な後継は自律神経失調症あたりだと思うが、国際的に取り上げられないし、薬剤もあまりないので、出番はない。

うつ病のあとは双極性障害だと張り切っていた人たちもいるけれども、そんなに広がらずに終わったと思う。