食材宅配業者比較

食材を宅配してもらうのは昔使ったことがある。大学の近くではよいスーパーがなかったので、生協の宅配を使って色々食べていた。格別においしいというものでもなく、当時は食の安全とか環境への配慮とか、あまり強調されてはいなかったように記憶している。

その後、隣の部屋の人が「らでぃっしゅぼーや」を使っていたので、新鮮野菜にこだわる夫婦なんだなと思っていた。

最近になって宅配の宣伝がいくつか目についた。お試しコースがあるというので使ってみた。

最初にpal*systemのお試しコースを食べてみた。案外おいしい。昔とは違うと思った。また、冷凍オムレツなど、一人分ではあるが、女性も使うだろうからということか、小さ目である。ダイエットするにはちょうど良い感じがした。

次にコープ・デリを試した。これもとてもおいしかった。

次にOisixを試した。こちらは簡単ミールキットのようになっていて、いろいろな材料が親切に入っていた。その通りにやってみると、私でもかなりおいしくできた。これはすごいと思った。ただ、2-3人分と書いてあり、たしかにそのような量なのだが、冷蔵庫に入れて明日も食べるというのも何だか気が進まず、結局一回に全部食べてしまった。そぼろと野菜のビビンバは野菜がたくさんとれておいしい。ケールナッツサラダ。これは売れるだろうと思った。近所のスーパーにもOisixのミールキットが置いてあるのでこんなの買うのかなと思ってみていたが、食べてみるとよくできているものだった。

次は生活クラブを試した。これも十分おいしい。

調べてみると、生協系のpal*systemとコープ・デリ、生活クラブは少し性格が違っていて、コープ・デリは普通のスーパーに打っているものを宅配してくれる。なるほど、システマだったかそんなふうな高級歯磨きが安く出ていた。規模が一番大きい。

pal*systemは独自商品と市販品が半々くらい。こちらのチラシにはグリコのカスピ海ヨーグルトがやや安く出ていた。

生活クラブはほとんど全部が独自商品で、安全基準も、ほかの生協系よりも厳しいし、国の基準よりもかなり厳しい。牛乳で比較するととても分かりやすいが、なるほど、生活クラブの厳しさが分かる。本当の牛乳が出ている。飼料、成育環境、加熱時間など。

第一、牛乳がガラス瓶で配達されるのは正しいと思う。そしてその瓶は回収されて再使用される。いいことだ。ペットボトルなどは成分が少しだけ溶けだしているはずだ。カップ麺の容器に熱湯を注いだ時に微量でも容器の成分が溶けだしているはずだ。そのようなものに継続してさらされると、環境ホルモンとして理解されているが、女性ホルモンに似たホルモン作用を持つ物質に囲まれた環境になり、たとえばワニの雄がオスになり切れずに、オスとメスの中間くらいの性器を形成するようになる。そのようなものを子供に食べさせる気にならないのは理解できる。環境ホルモンが話題になったときになるべく瓶詰めを使おうと盛り上がったが、最近は下火になったままだ。

生活クラブの利用者はひとつは中央区の高層マンションの住人が多い。奥様方が情報交換して勧誘するらしい。またもう一つ多いのは江戸川区。こちらは高齢女性が多く、やはり知り合いを勧誘してくれるそうだ。

チラシを配った後も、自分たちで回収して再利用するなど、徹底している。配達に来るのだから、空車で帰るよりも、瓶でもチラシでも回収すればよいというのもよくわかる。

生活クラブのミールキットはクラムチャウダーだった。わたしでもおいしくできた。やはり二人分を食べてしまった。全部刻んであり、全部冷凍になっていたので、包丁も要らず、余計な袋もなく、簡素なもので合理的だった。

生活クラブの豚肉は平田牧場で、両者は長い付き合いである。カタログを眺めていると、独自商品とはいいながら、メーカーからOEMで提供されているのも分かる。たとえばパスタ系はニューオークボが生産を担当している。おいしいはずだ。牛肉はどのようなものなのかよくわからなかった。鶏肉はほぼ全部冷凍だったような気がする。トマトペーストやオレンジジュースもよいものだった。

今回はらでぃしゅぼーやは試さなかったが、記事によれば、いまはOisixと同じ会社で、らでぃしゅぼーやのほうが品質基準が厳しいとのことだった。

厳しい品質基準のものをだれがべるのかといえば、妊婦と子供だろうと思う。妊婦と子供は農薬も環境ホルモンも、保存料も、着色料も、人工甘味料も、要するに昔なかったものはされるように心がけたほうがよい。妊婦のたばこやアルコールはかなり厳しく厳禁だろうと思うが、まあ、実際はそんなことをしなくても、元気な子が生まれている。むしろ気を使いすぎるせいか、セレブなおうちにあまり元気でない子が生活しているような感じもする。セレブのおうちでは淘汰圧が低いのだろう。弱い子でも育ってしまう。庶民の家では弱い子は生きていけない。

一方、高齢者で今現在生きている人は、何を食べてもほぼ大丈夫だろうと思う。血管が詰まって死んでも自分のせいだし、好きなものを食べて幸せな人生だったと評価できるのではないか。また逆に、いまさら食べ物に注意したところで、これまでの蓄積はゼロにできないし、それよりも、成長の途中で悪影響が出たことをいまさら取り返せるわけではない。だから何を食べてもいいし、それで早く死んでも仕方ないと腹をくくることだ。

動物実験では粗食が長生き、飽食で短命と結論が出ている。長生きしたいのか、好きなものを食べたいのか、人生観の問題である。好きなものを食べて病気になって、医者に助けてくれと難しい注文を付ける高齢者もわがままでかわいい。場当たり的に刹那的にその時の状況に合わせて生きている人は尊敬はできないが、楽しそうである。それもよいことだ。

というわけで、生活クラブと Oisix が魅力的だった。