マイナンバーカード普及はなぜ急ぐのか

2023年7月、マイナンバーカード普及挫折。

自民・公明・霞が関は未完成のシステムを拙速に実用展開しようとして失敗。末端の役所で大混乱。

そもそも出来の悪いソフトを強引に急いで展開する理由がよく分からないではないか。

きちんと手順を踏めばいいことくらいは分かるのだが。

ソフト開発を受注した会社は例によって中抜きをして下請けに回し、下請けはさらに孫請けに回し、何度か繰り返すうちに全体を部分に分けて多数の下請けに回し、結局責任がどこにあるのか分からないなどと言いだす。

この場合、責任は発注した政府と、受注した企業にあるに決まっているだろう。

一体、発注側はソフトの出来をテストして、ダメ出ししないものなのか。

今頃になって担当大臣が意味不明のことを言って見放される。『ああ、この人は知性劣悪、不誠実、無責任。他人のせいにする。強い選挙地盤の三世議員とはかくの如きか。外務大臣時代の他国代表者に対する傲慢不遜な言動が思い出される。』

そして受注企業は、下請けに回すとして、中抜きしたのならば、製品テストくらいしないものなのか?富士通などはレセプトの複雑な事情についてのノウハウも持っているだろうに。富士通のソフトは大変使いにくいのだが、それでも現在使われているのだから。

当時の安倍氏は国会答弁で、『レセプト情報は宝の山だ』と言っていた。ニュースでも流れた。

誰にとって宝の山なのか。安部氏のブレーンはアベノミクスの三本目の矢をさがし続けていた。

しかしそのような目論見も挫折。正しく考えるなら、慎重なテストを繰り返し、そのうえで実用化するべきだと分かるはずだが、それを飛ばして、2万ポイント進呈とか、マイナンバーカードがないと医療サービスを利用することができないとか。

また、各医院病院の使うマイナカード読み取り機も不具合があり交換したり様々に準備不足の泥縄的現実を露呈している。

さらに近いうちにマイナカードを新カードに更新し、それに伴いカード読み取り機も入れ替えるとか、業者の泣いて喜びそうなことをいう。

財務省が税金補足の都合を考えて、マイナンバーカードと金融情報を紐づけて、新紙幣に切り替えて、タンス預金も隠し口座もあぶりだす。

この方面では、個人資産の評価が『例のごとくのヒューマンエラー』により正確でなかったり、ということはつまり、庶民からは多く税金を収奪する。あるいは、政府高官の銀行口座については特別配慮くらいしそうなものではないか。

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ダメなシステムだと言われたくないから、ヒューマンエラーだ仕方がないとか言っているが、そのヒューマンエラーをゼロにするチェックソフトが省略されているらしい。

そのくらい急いでいたということになる。

なぜ?

河野太郎を再起不能に叩き潰す計画というのなら、かなり成功した。奈良県出身の女性議員とか福井県出身の女性議員とか安部氏亡きあと苦しい目にあっている。

自民党と公明党の支持母体の利益のために急いでいるのだろうか。どの支持母体ですか?