人生

人生はうつろで、はかなく、無意味である。
死の待合室で順番を待つだけである。

どのように生きたところで、何の差もない。
同じことである。
宇宙の時間を考えてみれば、確かに人生は無意味である。
若い頃は、宇宙が存在することについて、どのように存在するのかについて、時間や空間の本質について、
悩んだりするものであるが、悩んでもどうせ何も分からないので、
諦める。
生命はDNAの一時的な乗り物である。

無意味であると苦しむのならまだ幸せである。
たいていは、人生は苦しみの連続である。
貧困と対人関係と病気。

他人の悪意に苦しめられ、嫉妬して悩む。

仏教的無常観ともいえるし
夏の終わりのうつ状態ともいえるだろう
しかし平常状態が、人生には意味があると錯覚し、あるいは妄想しているとも考えられる。