常識が現代科学の知見を受け入れて更新されるまでどれだけの時間がかかるのだろうか

YouTubeにて
複素関数論(iのi乗が実数になるなど)
微分方程式
フーリエ変換
量子力学の話
相対性理論の話
などを見た
説明がうまい
人間の知性は素晴らしい。

ビデオのなかで言っているのだが、相対性理論や量子力学で、われわれ人間の日常生活の実感とは異なる内容を、理論の結果として受け入れることを要請されることがある。たとえば光の速度はどの慣性系から見ても一定である仮定や実験的事実とか。量子が粒子の性質と波動の性質を同時に持つとか、これは電子を一個だけ打ち出す電子銃の実験でスリットを複数用意しておくと、波動の性質を示し、回折や干渉の性質を示す。また、この電子銃の実験で、途中の結果を知ることで、結果が変化することなど、ニュートン力学的直観とは異なることがいろいろある。それを我々の人生に取り入れることをビデオの人物も語っている。古典物理学の世界観は人間の直観とよく一致しているが、相対性理論や量子力学の世界観は、人間の脳や文化が維持してきた直観と一致しない部分がある。観察するまで可能性なのだといっても、素朴実在論とは一致しない。
幸い、医学は、人間の直観に著しく反する項目などは少ない段階なので、良かったと思うが、今後は、たとえば生殖医療や終末医療などで人間の倫理感情や宗教感情や常識や直観に反することが出てきて、人間の世界観も徐々に更新されて行くのだろう。

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たとえば人間の自由意志の問題など。これを否定する議論が受け入れられるには時間がかかるだろう。