被害妄想と誇大妄想

ドラマを見ていたら被害妄想と翻訳すべき部分を誇大妄想と翻訳していたことがあって、
基本的なミスだなと思った
被害妄想は統合失調症によくみられるもので、
一方、誇大妄想はそう状態によく見られるものと言われている。

しかし、そうとも言えないところがあって、
被害妄想がしばらく続くと、どうして自分だけがこんなにひどい目に合うのかと考え続ける。
そこで、ああ、これが病気の症状なんだなと気づいてくれれば一歩前進だ。
病識の獲得である。
しかんしここで一部の人は、自分がこんなにもひどい目に合うのは、自分は選ばれた人である、自分が国連事務総長だから、ビル・ゲイツの隠し子だから、などと思いつく人がいて、これは本来の意味での、誇大感や全能感を伴うものではなく、被害妄想を説明するための新たな妄想である。

だからドラマの流れでいうと、被害妄想から誇大妄想に、妄想を発展的に構築しているので、この翻訳も間違いとは言えないだろうなと思った。