「飢えた子の前で小説が何の役にたつか」

かつてサルトルが「飢えた子の前で小説が何の役にたつか」と問題提起したとき、
マルローは「飢えた子を問題化するのが小説の役目だ」と応えた。
また、「小説にとって、飢えた子供は何の意味があるのか」と問い返してもよいのだ。

サルトルが「飢えた子の前で小説が何の役にたつか」と語ったとき、すでに、
小説は飢えた子のために役立っていると思う。