忠誠心

忠誠心とか忠義とかについて、若い頃は、権力者が人民統治のために用いる道具だと思っていた
しかし最近は考えも変わってきている

家来となって忠誠を尽くしたいと思うほどの君子、上司、先輩、に出会った幸せを考えると
一生を捧げる値打ちがあると思うようになった

逆に言えば、上に立つ人は、下の人の忠誠心にふさわしい人物であることが要求されるのだから、
大変な話である

何のために生きるかという話になると、
抽象的なもの、たとえば人類とか国家とかのために生きるとか、金、権力、性欲、メンツのために生きるとか、
そういうことではなく、
この人物に仕えたいと思い、それが生きる意味になったら、素晴らしいことだと思う。

人類のためにとか言っている人が、現実の人間関係の中で、人間嫌いになってしまうことはよくある。
理想が高いから幻滅も深い。

忠誠心を搾取するのは悪である。