韓国ドラマ「逆流」2017

韓国ドラマ「逆流」2017
長い話だった。長くて話は進まないので、ぞうきんを絞る時、少しだけ絞ってまた水に濡らしという具合で、いつまでたっても簡単な問題が解決しない。
イライラさせる手法である。
視聴者は大体構図がわかっているのに、
登場人物は自分の分かっていることしかわからないので、イライラする。
ずっと昔のプロレスで、悪役が凶器で反則攻撃しているときは、審判が別のことに気を取られて気が付かない、しかし観客は審判も悪役レスラーも見えているのだから、イライラする。
少し探って少し出しての繰り返しで、話が進まない。
そのような方針で脚本を書いたのだろうが、たぶん、成功とはいえないのではないだろうか。
最後はアリバイ崩しの攻防になるが、鮮やかとも言い難い。

ドラマを見ていて、純真に、楽しいという場合もあるが、
ある程度の量を見ていると、その業界のおきてというものも見えてくる。
すると、この脚本家と演出はもともと何を思いついて、何を狙って、そのためにどのように描こうとしたのか、という視点で見ることができる。
「これを狙ったけど、うまくいかなかったのかな」とか。