韓国ドラマを見ることの意義 軽度退行状態 自分の過去を探る

韓国ドラマを見ることの意義は多様に考えられる。その一つとして、軽度退行状態を作ることがあげられる。

退行というのは精神分析の用語であるが、簡単に言うと、精神発達の逆をたどり、昔の精神状態に戻ることである。

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たとえば、現在50歳の人が、9歳の頃の心の傷を解決しきれないで悩んでいたとする。

その場合、50歳のその人と治療者が話していても、9歳のその人には、間接的にしかアプローチできない。

できれば、9歳の時の精神状態を出現させて、直接に、どんな傷なのか話してもらい、それを癒していきたい。

そのために、寝椅子を使って、横になってもらうこともする。脳血流が変化するのだろうと思う。

昔であれば催眠技法を使うこともあった。これは最近は使わない。

世間によくある方法はお酒である。

また、性愛の場面も、自然な退行を促す手段となるだろう。世間では厳しい社長も愛人宅では退行するのが通例である。

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脳の構造から言えば、たとえば地面に雪が降り積もるように、古い階層は下に、新しい階層は上にある。古い階層を活発にするには、新しい階層を一時的に活動停止とすることが方法である。そのようにして問題のある階層を活性化する。ウィンドウズでいえば、前面にもってきて、入力可能ウィンドウにする。そのうえでオペレーションすればよい。

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寝ていても、座っていてもよいが、楽な姿勢で、画面を見る。韓国ドラマの中でも、犯罪ものやホラーものなどではないほうが良い。ホームドラマを基本としてロマンスがあったり、嫁姑の戦争があったり、子育ての涙があったり、借金の苦労があったり、そんなものでよい。

アメリカ映画は、この軽度退行状態を作りにくい。人種が違うこともあるのだろう。

韓国物でも、たとえばカンヌ映画祭での入賞を狙ったものなどは適さない。知能の高くない保守的なおばさんを対象とした連続ドラマで、いつもの家族愛でいつものように泣かせるタイプがよい。

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そんなのを見ていると、現在の日常生活ではめったに思い出さないような昔の記憶がフラッシュバックして、「ああ、こんな場面があったなあ、すっかり忘れていた、抑圧というものだろうか」「ああ、こんなことも自分の脳の中にまだ収納されていたのか」など、不思議に思い、脳の半分ではドラマを見ているが、あとの半分では、自分の昔の再構成をすることになる。

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それはそれで意義のある時間ではないだろうか。

現在は新型コロナ感染症により外出は控える、人との接触はなるべく少なくするなどが言われているので、その点でも韓国ドラマによる自分の過去検索は意味があるのではないだろうか。

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韓国ドラマで定番のもの

捨て子、乳児院、本当の親との再会、

嫁姑問題

交通事故、記憶喪失

ダメな警察、上に行くほど腐った社会

定型演出

・人を必死に探す場面では必ず似た人を後ろから強い力で引っ張ってしまい、にらまれる、定型演出

・自分が関係している事件のニュースが流れると全部見ないで途中でスイッチを切ってしまう、定型演出

普通は、何か情報がないか、最後まで見るものだろうが、全員が途中でスイッチを切ってしまう

・ショックな時には気絶まで、定型演出

・割ったガラスを片付けようとして必ず手から血を流す、これも定型

・間接広告、PPL(プロダクトプレイスメントの略)

韓国ドラマにPPLが多い理由は、韓国では中間広告が禁じられていることがあるようです。中間広告とは番組の合間に15分ごとに流れる広告のことで、韓国では番組の前後にだけCMが認められ、番組の間に入るのは禁じられています。ドラマの製作費を得るにはスポンサー企業が必要なため、さりげなく商品を入れたり、過去には主人公の名前をスポンサー企業の名前にするなんてこともありました。

と解説があったが真偽は知らない。

財閥家の居間にあるマッサージチェア、オーディオセット

やたらに飲むスティックコーヒー、袋からすする漢方薬、

食べ物といえば決まってジャージャー麺