マルクスは不完全な形ではあっても、とりあえず提案できた

物体の運動法則の次にニュートンは歴史の法則を発見しようと努めたらしい。結局成功しなかった。それをマルクスは不完全な形ではあっても、とりあえず提案できた。現実の歴史の展開の中でマルクスの提案は否定された形ではあるが、それでもアイディアは素晴らしいものであったと思われる。

今後も社会科学者としては、マルクスのように過去を分析して未来を予想して、その結果により自分の仮説が正しいのかどうか検証するようであってほしいものだ。

たとえば、下部構造が上部構造を規定している例として、資本主義の変化(下部構造の変化)とキリスト教のあり方(上部構造の変化)を論じるものがあって、説得力があり面白い。