すべては忘れられる

すべては忘れられる。
歴史は書き換えられる。
書き換えられたことも忘れられる。
時代が変わればまた書き換えられる。
そのようにでたらめなものだということも忘れられてしまう。

あったこともなかったことにされる。
あとにはなにもない。

苦しむ人の苦しみは永遠に癒されることがない。
他の人たちが忘れても、その人だけは忘れないだろうから。

ヨブ記の苦しみは記録されることでわずかに慰めを見出すことができたと思う。
こんなにも多くの人がヨブ記に共感している。
問いに答えはないが共感している。