「もしも1年後、この世にいないとしたら――」

「もしも1年後、この世にいないとしたら――」
そう想像したとき、今やろうとしていることを変わらずに続けますか。
それとももっと別のやりたいことをやりますか。

がん告知後にうつ状態になる人の割合は5人に1人、
がん告知後1年以内の自殺率は、一般人口の24倍。

「告知後のショックは計り知れない大きさですが、
それをきっかけに、残された時間を前よりも自分らしく生きるように変わっていく方が多くいらっしゃいます」
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こういうことを思うのは若いころだった。
年をとると、現在の前提条件をひっくり返すようなことは面倒で
考えることもない
ただ前提として受け入れて、何も考えないようにしている

しかし年をとればとるほど、
「もしも1年後、この世にいないとしたら――」 の仮定は
現実味を帯びるわけだけれども。

深く考え詰めることも難しくなっているというべきか。
無駄だと分かっているので考えないで放置しているというべきか。