戦争勢力と平和勢力の対比

仮面ライダーでいうと、ショッカーは、明確な目的を持ち、組織を整え、着々と作戦を実行し、失敗しても落ち込まず、常に次の作戦を考えて展開する。一方の仮面ライダーは、ショッカーに対して予防的な作戦をとることはない。ショッカーが何か目に見える攻撃をしてきたときだけ、防衛にあたる。準備期間には仮面ライダー側としては何もしていない。
この状況だと、いつかは仮面ライダー側の防御が破られてショッカーに有利な情勢が生まれるのも当然だと思う。(まあ、なぜショッカーは同時多発的に作戦を展開しないのか理解できないが。東京、大阪、札幌、博多、岡山、高知、くらいで分散して攻撃すれば、仮面ライダー側が何人いてもやすやすと撃破できる。中国から日本を攻撃する同時多発的ミサイルを防ぎきれないのと同じ。)
ショッカーは自分たちが何をどうすればよいのか、かなりはっきり分かっていて、実際にそれを実行する。着々と経験を蓄える。組織として強く、拡大している。
仮面ライダー側は困ったことが実際に起きてから、火消しに回る。組織として弱い。

戦争勢力と平和勢力の対比もこのようなものだろうか。
平和勢力は、いま自分たちが何をすればよいのか不明瞭なままで、かなり追い込まれてから初めて、何かしないといけないと思うが、やはりどうしたらいいのか、わからない。
方法論の段階ですでに負けが決定していると思われる。
これは戦争と平和に関しての構造的な問題であって、どうしようもない感じもある。
しかしそう言っていては戦争体制がどんどん進行するので、まず平和教育、平和情報の浸透、平和に向かう意見表明の場を作る、マスコミ対策、また戦争勢力についての告発情報を常に更新する、国会議員や地方議員に対して平和情報を常に届けつつコンタクトを保つ、労働組合や国際組織などの組織の中に平和勢力を広げる、宗教関係の中にも平和勢力を拡大する、アメリカの情報機関に対抗する形で情報戦を戦う、などは考えられるだろう、しかし、その資金は誰が出すのか。
戦争勢力には資金がある。平和勢力には資金がない。