現在の日本は、民主主義の体裁をとっている、植民地制である。民主主義のシステムが出来上がっているというのは権力側のプロパガンダであって、実際は、疑似民主主義のシステムが出来上がっているだけだ。
日米合同委員会や年次改革要望書、日米経済調和対話で米国から要望された項目を消化してゆくことが政治である。拒むことは許されない。延期することがせいぜいである。
その一方で、選挙の支持母体である日本会議などの要望を消化してゆく。
統一教会の方針をそのまま自民党が取り入れて安倍が方針として語ったことがいくつも紹介されている。美しい日本、日本を取りもどす、など。
つまり日本の政治家は、支持母体に奉仕して選挙に勝ち、そのお礼として要望を実現し、官僚の言うことを聞き、それが耳に逆らうことなら人事に介入して抑え込み、さらにアメリカの要望・指令を消化してゆく、それだけの仕事である。選挙で負けてもいけないし、アメリカの指令を実現できないと無能または敵対者とみなされて失脚する。
支持母体、官僚、アメリカ、この三者を、矛盾がありながらも、ごまかしながらなんとか運営する。