健康のために食品を食べるという疑似宗教

最近食品関係のCMを見ていると、健康に対する効用を宣伝しているものが多い。おいしいから食べるのではなく、カルシウムのためとか、眼精疲労とか、そうした効用のために食べてくださいと説得している。効果が出るための必要量とかどのようなメカニズムかとか何も説明はない。
これは健康主義で、宗教の一種だろう。人間の本能として自分の必要なものを食べるのではなく、他人からの情報によって食べている。その他人からの情報が正しいかどうかを自分では実験して検証することができない。自分で実験できないのだから結局宗教と同じである。たくさん宣伝されれば信じてしまうといった種類のものだ。おいしいからおすすめですというのではなくビタミンが取れますと勧められるのはどういうものだろうか。ビタミンならもっと合理的な摂取法があるのに。
そして健康のための食品といっているくせに、食品添加物がたくさんで、保存料とか着色料、香料、なども成分表示の中に目立たない程度に使っているようだ。だまされるほうもだますほうも同じ程度だから勝手にすればいいのだろうか。