La Traviata『椿姫』 by Giuseppe Verdi の後半第三幕に出てくる、手紙をセリフで読んだ後で歌う『さようなら過ぎ去った日々よ』(Addio, del passato)を見ていて、主人公のヴィオレッタは病気で衰弱して死亡する寸前ですね、演出によって違うんですが、パルマ王立歌劇場・ヴェルディ没後百周年記念公演では、横になったり倒れたりして歌っているし、Placido Domingo の版では寝椅子に横になりながら歌う、さらにAnna Netrebko は床の時計の上に横になって歌うなど、無理な姿勢で歌っていて、しかも十分な声量が出ていて、横になって歌うのに人間の声がこれほど響くものかと驚くが、あとで録音を当てているわけではなくて、横隔膜が十分に動いているのだろうけれども、スビントとかドラマティコに分類されるのかどうか、マリア・カラスなど迫力のあるどすのきいた「だみ声」に近い人も何人かいる中で、レナータ・テバルディやAnna Netrebko などはさすがに声がいいが、衰弱した感じとベルカント唱法との兼ね合いのところも難しいのかもしれないのかもしれないと思い、観客は歌のほうをたっぷり聞きたいので、演技よりも歌なんだろう。2022年の記事ではAnna Netrebko はウクライナ危機に巻き込まれて大変な目にあっている様子だ。有名芸術家と権力の関係。Filippa Giordanoはこの歌をオペラ風にではなく普通の声で歌っている。ナナ・ムスクーリが似ていると思って探したが見つからなかった。