メランコリー型うつ病 | 新型うつ病 | |
気質 | メランコリー性格,執着性格 | 神経症的性格,神経質 |
関連病態 | 典型的な内因性うつ病 | 抑うつ神経症,ディスチミア型うつ病 |
病前性格 | 真面目,几帳面,努力家,仕事熱心, 完壁主義,配慮的,強迫症,凝り性 | こだわり,負けず嫌い,自己中心的, 未熟,依存的,過度の自負心,完壁癖 |
年齢 | 中高年に多い | 若い人に多い |
特徴的症候 | 抑うつ気分、焦燥感、焦り、 疲弊、罪悪感、申し訳なさ、 深刻な自殺念慮 | 不全感、疲労感、倦怠感、 回避と他罰的感情、他者を非難する、 衝動的な自傷、軽い自殺念慮 |
気分反応性 | なし、いつでも調子が悪い | あり、好きな活動時には元気、 仕事や勉学になると不調 |
一般に、雑誌論文などに掲げられているこの種の表は信用することができない。疑問を持ったとしても検証ではない。
同種の論文で比較することはできるが、どれが正しいとも決められない程度の不明確なものである。
正しさを決めるために何をすればよいのか、全く分からない。論者の中には、原典に返ることを正しさと考えている人もあるが、それは科学的正しさではない。また、現時点での統計的正しさをひんきょにしたいらしい人もいるが、その場合の根拠は、多くは自記式性格調査票であって、信じるに足りない。
子引き孫引きで引用間違いしていることもあるし、そんな場合でも、引用間違いなのか、何か考えがあって変更を加えたのか、考えても分からないことが多い。
内因性うつ病とか抑うつ神経症とか、原理的によく定義できないものを平気で使っている。まあ、だいたいのあいまいな認識でやるならそれでもいいのだろう。たとえて言えば、円周率は3でいいというくらいの知能である。
そんな程度のことをこうして長々と書いている自分も暇人程度が推し量られようというものだ。