なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。
なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。また逆になぜ気づけないのか。気づいたとして新しい認識は正しいのか。どのようにして知るのか。本当に難しい問題である。間違いから別の間違いに移行しているだけとい … Read more なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。
精神医学を中心に雑記まで含む文章
なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。また逆になぜ気づけないのか。気づいたとして新しい認識は正しいのか。どのようにして知るのか。本当に難しい問題である。間違いから別の間違いに移行しているだけとい … Read more なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。
現代思潮社版『ロシア・フォルマリズム論集』シクロフスキー「そこで生活の感覚を取りもどし、ものを感じるために、石を石らしくするために、芸術と呼ばれるものが存在しているのである。芸術の目的は認知、すなわち、それと認め知ること … Read more 現代思潮社版『ロシア・フォルマリズム論集』シクロフスキー 離人症とその反対
『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ。これは井筒俊彦の本を読んだと同時期に読んだ。神秘体験に至る様子が大変よく描けていると思った。(ヘルマン・ヘッセだから素晴らしいのは当然だと言われそうだが、私としては『車輪の下』のイメージ … Read more 『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ。
『宗教とアウトサイダー』コリン・ウィルソン、原著1957年。中村保男訳。人間は欲望と知覚の塊で一種の自動機械である、どうせ卑小な存在であるというインサイダーの考えではなく、人間は宗教を肯定し、自由意志を肯定し、人間存在の … Read more 『宗教とアウトサイダー』コリン・ウィルソン、原著1957年。中村保男訳。
キリスト教にしても民主主義にしても社会主義にしても、集団を形成して活動するようになると、本来の理念とは別の、土着の集団原理が支配するようになる。そこまでは輸入しきれない。そこまでは真似しきれない。教育しきれない。どんな理 … Read more 個人と集団と宗教
「信仰への旅立ち 読書のすすめ」宮田光雄、1982年。新教出版社。宮田光雄は東北大学法学部教授、プロテスタントの立場で大学生など若い人に向けてのキリスト教入門書を書いている。本書はキリスト教を学ぶにあたっての大学生向けの … Read more 「信仰への旅立ち 読書のすすめ」宮田光雄、1982年。新教出版社。
高校を卒業して、大学などで何かを学ぼうと思っているとして、何が大事だろうか。将来の職業や資格を考えて進路を選ぶのは妥当な選択である。生活が第一だ。生きるための方法である。職業訓練学校の意味である。しかし一方で、勉強によっ … Read more 世界理解の「方法」を学ぶ
「魯迅評論集」竹内好編訳、岩波文庫。刊行は1981年。元の本は1953年に発行。魯迅は1936年に没している。それまでに発表されたものだ。内容について深く理解するには当時の政治状況や文学状況の知識が必要だろうが、読みやす … Read more 「魯迅評論集」竹内好編訳、岩波文庫。刊行は1981年。
超加工食品の多くは高カロリー 米国糖尿病学会(ADA)によると、超加工食品とは「糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。硬化油・添加糖・香味料・乳化剤・保存料など添加物を加え、工業的な過程を経て作られる、常温で保存でき … Read more 超加工食品とホールフード
「新ハムレット」太宰治。新潮文庫、昭和49年発行、昭和57年14刷。「古典風」、「女の決闘」、「乞食学生」、「新ハムレット」、「待つ」を収載。書かれたのは昭和15年(1940年)、16年くらい。ナチスドイツ拡大、日独伊三 … Read more 「新ハムレット」太宰治。新潮文庫、昭和49年発行、昭和57年14刷。「古典風」、「女の決闘」、「乞食学生」、「新ハムレット」、「待つ」を収載。
支配者は被支配集団の中に小権力者を配置する植民地支配や奴隷制支配、また強制収容所の運営などで典型的に用いられるが、被支配者集団の中に小権力者を配置して、被支配者同士の間で利益の対立を生じさせ、被支配者集団の弱体化を計画す … Read more 支配者は被支配集団の中に小権力者を配置する
選挙制度は民意を反映しているか 2022年参議院選挙で見ると、 選挙区で、 与党・自公は、得票率45.5%、議席52 野党は、得票率54.4%、議席23 (得票では負けているのに、議席は52対23とは。ダブルスコア) 比 … Read more 投票権のある人の1/4だけが与党に投票している。
「日本語の文法を考える」大野晋。岩波新書53。1978年。自分が普段無意識に当然と思って使っている言葉について、分析とか成り立ちとか理由を提示されると目が開かれる。精神構造と言語は不可分だろう。平安から鎌倉に至る時代に、 … Read more 「日本語の文法を考える」大野晋。岩波新書53。1978年。
「知識人とは何か」エドワード・W・サイード著、大橋洋一訳。平凡社ライブラリー236。1998年。大橋先生は、筒井康隆 『文学部唯野教授』岩波書店のモデルになった人。 知識人とは、国家とも伝統とも距離を保ち、転向者や信奉者 … Read more 「知識人とは何か」エドワード・W・サイード著、大橋洋一訳。平凡社ライブラリー236。1998年。
「召使に英雄なし」と言う。どんな立派な人も近くで見ればさまざまな人間臭い欠点も目立ってくるという話だろう。 文筆業をしている人たちの場合も、読者は遠くで文章だけに接していたほうが、理想化しやすい。近くでいろいろ見聞するよ … Read more 召使に英雄なし
いろいろな文章を読んでいると、この人は感激屋なのかなと思うことがしばしばあります。たいへんな思い付きのように綴っているのですが、実は大したことがないこともあります。そこにあるのは針小棒大の作文です。売文業としては、いい思 … Read more 感激屋の売文業
「大江健三郎同時代論集4 沖縄体験」岩波書店1981年第一刷。 沖縄についてもっと読みたくなって昔の本を開いてみた。著者による回想があとがきとして添えられている。