なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。

なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。また逆になぜ気づけないのか。気づいたとして新しい認識は正しいのか。どのようにして知るのか。本当に難しい問題である。間違いから別の間違いに移行しているだけとい … Read more なぜ人間は自分の思考や感情が間違いだと気が付くことができるのか。


現代思潮社版『ロシア・フォルマリズム論集』シクロフスキー 離人症とその反対

現代思潮社版『ロシア・フォルマリズム論集』シクロフスキー「そこで生活の感覚を取りもどし、ものを感じるために、石を石らしくするために、芸術と呼ばれるものが存在しているのである。芸術の目的は認知、すなわち、それと認め知ること … Read more 現代思潮社版『ロシア・フォルマリズム論集』シクロフスキー 離人症とその反対


『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ。

『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ。これは井筒俊彦の本を読んだと同時期に読んだ。神秘体験に至る様子が大変よく描けていると思った。(ヘルマン・ヘッセだから素晴らしいのは当然だと言われそうだが、私としては『車輪の下』のイメージ … Read more 『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ。


『宗教とアウトサイダー』コリン・ウィルソン、原著1957年。中村保男訳。

『宗教とアウトサイダー』コリン・ウィルソン、原著1957年。中村保男訳。人間は欲望と知覚の塊で一種の自動機械である、どうせ卑小な存在であるというインサイダーの考えではなく、人間は宗教を肯定し、自由意志を肯定し、人間存在の … Read more 『宗教とアウトサイダー』コリン・ウィルソン、原著1957年。中村保男訳。


「信仰への旅立ち 読書のすすめ」宮田光雄、1982年。新教出版社。

「信仰への旅立ち 読書のすすめ」宮田光雄、1982年。新教出版社。宮田光雄は東北大学法学部教授、プロテスタントの立場で大学生など若い人に向けてのキリスト教入門書を書いている。本書はキリスト教を学ぶにあたっての大学生向けの … Read more 「信仰への旅立ち 読書のすすめ」宮田光雄、1982年。新教出版社。


「魯迅評論集」竹内好編訳、岩波文庫。刊行は1981年。

「魯迅評論集」竹内好編訳、岩波文庫。刊行は1981年。元の本は1953年に発行。魯迅は1936年に没している。それまでに発表されたものだ。内容について深く理解するには当時の政治状況や文学状況の知識が必要だろうが、読みやす … Read more 「魯迅評論集」竹内好編訳、岩波文庫。刊行は1981年。


「新ハムレット」太宰治。新潮文庫、昭和49年発行、昭和57年14刷。「古典風」、「女の決闘」、「乞食学生」、「新ハムレット」、「待つ」を収載。

「新ハムレット」太宰治。新潮文庫、昭和49年発行、昭和57年14刷。「古典風」、「女の決闘」、「乞食学生」、「新ハムレット」、「待つ」を収載。書かれたのは昭和15年(1940年)、16年くらい。ナチスドイツ拡大、日独伊三 … Read more 「新ハムレット」太宰治。新潮文庫、昭和49年発行、昭和57年14刷。「古典風」、「女の決闘」、「乞食学生」、「新ハムレット」、「待つ」を収載。


支配者は被支配集団の中に小権力者を配置する

支配者は被支配集団の中に小権力者を配置する植民地支配や奴隷制支配、また強制収容所の運営などで典型的に用いられるが、被支配者集団の中に小権力者を配置して、被支配者同士の間で利益の対立を生じさせ、被支配者集団の弱体化を計画す … Read more 支配者は被支配集団の中に小権力者を配置する


「日本語の文法を考える」大野晋。岩波新書53。1978年。

「日本語の文法を考える」大野晋。岩波新書53。1978年。自分が普段無意識に当然と思って使っている言葉について、分析とか成り立ちとか理由を提示されると目が開かれる。精神構造と言語は不可分だろう。平安から鎌倉に至る時代に、 … Read more 「日本語の文法を考える」大野晋。岩波新書53。1978年。


「知識人とは何か」エドワード・W・サイード著、大橋洋一訳。平凡社ライブラリー236。1998年。

「知識人とは何か」エドワード・W・サイード著、大橋洋一訳。平凡社ライブラリー236。1998年。大橋先生は、筒井康隆 『文学部唯野教授』岩波書店のモデルになった人。 知識人とは、国家とも伝統とも距離を保ち、転向者や信奉者 … Read more 「知識人とは何か」エドワード・W・サイード著、大橋洋一訳。平凡社ライブラリー236。1998年。