血縁

生まれや育ちと関係なく自分の未来を築く可能性がある社会であるはずなのに、血縁や閨閥がこんなにも強力に社会を支配しているのは不思議なものだ。
優秀な他人よりも、劣等な身内が可愛いものなのだ。それもまた人間の一面である。
しかしまた、社会のために、然るべき人材を然るべき立場に置くことも必要なことである。
多少のわがままは見逃してやるとして、その限度をわきまえるくらいの分別を持ってもらうにはどうしたら良いものだろう。