『ハーバート・ノーマン 人と業績』加藤周一編、2002年岩波書店。

『ハーバート・ノーマン 人と業績』加藤周一編、2002年岩波書店。1930年代の日本の軍国主義の源は明治時代にある。官僚制の問題。明治の革命が不十分であり不徹底だったから、戦争になってしまい、敗戦に至ったとGHQは考えた … Read more 『ハーバート・ノーマン 人と業績』加藤周一編、2002年岩波書店。


政策形成過程に論理性,透明性,科学的なエビデンスの全てが乏しい

「コロナ禍で明らかになったのは,政策形成過程に論理性,透明性,科学的なエビデンスの全てが乏しいという,日本特有の惨状です」「日本は,政府の中枢にいる少数のエリートが,非公開のデータ・分析を基に政策をつくっています。この政 … Read more 政策形成過程に論理性,透明性,科学的なエビデンスの全てが乏しい


マルクスもフロイトも大衆宗教的なものである

マルクスもフロイトも大衆宗教的なものであるとの説。疑似科学的なものといってもよいだろう。カール・ポバーの言う、反証可能性の論理を含んでいない。いつまでもいいわけができる。ポバーは、フロイトの精神分析や、マルクス主義の歴史 … Read more マルクスもフロイトも大衆宗教的なものである


マルクスは不完全な形ではあっても、とりあえず提案できた

物体の運動法則の次にニュートンは歴史の法則を発見しようと努めたらしい。結局成功しなかった。それをマルクスは不完全な形ではあっても、とりあえず提案できた。現実の歴史の展開の中でマルクスの提案は否定された形ではあるが、それで … Read more マルクスは不完全な形ではあっても、とりあえず提案できた


昌益の言語革命 抑圧に甘んじるよう人間をだますことに役立ってきた言語 言語にはイデオロギーが浸透している

安藤昌益(1703-62、江戸時代八戸藩、現在の青森県八戸市の開業医)についての紹介に次のような一節がある。「まず何よりも先に疑ってかかるべきものとして、昌益は言語をあげる。彼によれば、不平等と偏見の規範は、過去において … Read more 昌益の言語革命 抑圧に甘んじるよう人間をだますことに役立ってきた言語 言語にはイデオロギーが浸透している


労働者がどれだけの賃金を受け取ればよいのか

労働価値説。投下労働価値説。支配労働価値説。剰余価値説。労働と労働力の区別。などいろいろとあるようだが、細かいことは別にして。資本家の立場も別にして。単純に、労働者がどれだけの賃金を受け取ればよいのかを考える。たとえば、 … Read more 労働者がどれだけの賃金を受け取ればよいのか


どのような革命も、新たな政治階級による絶対主義的な官僚支配をもたらす。

イタリアの政治学者ガエターノ・モスカ『支配階級』(1896)。あらゆる社会は、支配する階級と支配される階級に分かれる。支配階級は少数者であるがゆえに強固な組織を持つ。支配階級が時代の変化に適応できなければ革命が起きるが、 … Read more どのような革命も、新たな政治階級による絶対主義的な官僚支配をもたらす。


革命は、新しいエリートが古いエリートにとってかわる闘いにほかならない。階層分化が発生し圧制が生じ貧富の差が生じる。違うのは支配者仲間の顔だけである。その後の腐敗も同じコースをたどる。

革命は、新しいエリートが古いエリートにとってかわる闘いにほかならない。革命において民衆は兵隊の役割を担うが、そこで賭けられていたのは、新しいエリートの階級的ないし個人的な利益である。民衆は使い捨てられて無名戦士として死ん … Read more 革命は、新しいエリートが古いエリートにとってかわる闘いにほかならない。階層分化が発生し圧制が生じ貧富の差が生じる。違うのは支配者仲間の顔だけである。その後の腐敗も同じコースをたどる。


官僚制的支配構造 人間に対する人間の支配が除去されることはなく、しばしば極限まで行ってしまう。

人間の疎外の原因は、私的所有制度や財産の不公平な分配ではなくて、「全能」の官僚制的支配構造がその根本原因である。(ヴェーバー)社会主義でもまた、全労働者の収奪は克服されることはなく、体制内部の利害状況が移動するにすぎず、 … Read more 官僚制的支配構造 人間に対する人間の支配が除去されることはなく、しばしば極限まで行ってしまう。


現在の危機の本質は、資本主義市場と民主主義政治との対立である

経済社会学者ヴォルフガング シュトレーク。現在の危機の本質は、資本主義市場と民主主義政治との対立であり、2つが和解できると仮定するのはユートピア的なファンタジーである。ーーーーー資本主義社会は貧富の差を拡大する。市民の多 … Read more 現在の危機の本質は、資本主義市場と民主主義政治との対立である


国家の監視からユーザーのプライバシーを守る

国家の監視からユーザーのプライバシーを守る。情報を一か所に集めて管理するとはつまり国家が監視して管理するということであり、そのデータを利用するということである。一つは国家主義的な目的に使うこと、一つは権力者の知り合いに利 … Read more 国家の監視からユーザーのプライバシーを守る


「群盗」シラー、1781年、久保栄訳1958年。

「群盗」シラー、1781年、久保栄訳1958年。話は知っているので、日本語としてどうかということ、また昔読んだ時と今とで感じ方にどれだけ違いがあるかということが興味だった。昔読んだ時とあまり変わらず、自分にとってはあまり … Read more 「群盗」シラー、1781年、久保栄訳1958年。