成長と自己否定
人間は成長すると、自分自身の過去のある部分については否定的に考えるようになるだろう。ずっと自分を肯定しているなら、成長しなかったということだ。 自分のことであり、主観的な事情はよく知っているから、まじめな人ほどごまかしに … Read more 成長と自己否定
精神医学を中心に雑記まで含む文章
人間は成長すると、自分自身の過去のある部分については否定的に考えるようになるだろう。ずっと自分を肯定しているなら、成長しなかったということだ。 自分のことであり、主観的な事情はよく知っているから、まじめな人ほどごまかしに … Read more 成長と自己否定
水に流すことの良さもある。しかし弊害は大きい。巨大である。水に流すことなく、あくまで粘り強く、100年でも200年でも子孫に語り継ぐくらいの気持ちで、真実により、やがては虚偽を上書きしたいものである。
現在の日本は、民主主義の体裁をとっている、植民地制である。民主主義のシステムが出来上がっているというのは権力側のプロパガンダであって、実際は、疑似民主主義のシステムが出来上がっているだけだ。日米合同委員会や年次改革要望書 … Read more 支持母体、官僚、アメリカ、この三者を、矛盾がありながらも、ごまかしながらなんとか運営する、そのような政治
統一教会は宗教を金儲けの道具にしている。自民党は政治を金儲けの道具にしている。 信教の自由があるから税金免除というなら、まず、真に「信仰の自由に値するのか」、自称宗教と本当の宗教の区別をしなければならない。本当の宗教がな … Read more 邪宗と政治 目標はお金
確かに短期的なスパンで見れば、中国のような独裁国家のほうが効率的に運営されているように見えます。民主主義は合意形成に時間がかかるし、作業効率が悪い。でも、長期的には民主的な国家のほうがよいものなんです。 それは、民主主義 … Read more 少なくとも市民の7%くらいが「大人」でないと、民主主義的システムは回らない。民主主義は市民たちに成熟を促す。
『人生の習慣』大江健三郎。岩波書店1992年。懐かしい文章だ。30年経つ。信仰を持たない者の祈り・・この講演はテレビで放映され、ビデオもある。ポストモダンの前、われわれはモダンだったのか?なぜフランクフルトに来たか?小説 … Read more 『人生の習慣』大江健三郎。岩波書店1992年。
『短編小説礼賛』阿部昭、1986年岩波新書。・ルナール、チェーホフ、マンスフィールドを多く引用しそれらについて言及している。・「あなたがたは死んではいない、愛する人たちよ。すべては記憶されています。」マンスフィールド。・ … Read more 『短編小説礼賛』阿部昭、1986年岩波新書。
翻訳の原則。SVOをなるべく発想の順序のまま、日本語に変換する。She goes to school,which is old.彼女の通っている学校は古い。と翻訳すれば、英語の語順の通りになる。日本語としても自然である。 … Read more 翻訳の原則。SVOをなるべく発想の順序のまま、日本語に変換する。
父親に連れられて散歩に出たにんじんは母の不当な仕打ちを父に訴える。だが父親は取り合わず、重い口を割っていきなり「それじゃあなにか、このわしは彼女を愛していると思うのか?」と怒ったように言う。戯曲『にんじん』では、「実際、 … Read more 自分の女房を知るにはな、にんじん、何年もかかるんだ。で、それがわかったときにはもはや手遅れなんだ。
人間の権力に対する闘いは、忘却に対する記憶の闘いだ。われわれ弱い民衆というものは記憶の力によって、忘却しないことによって権力と闘うしかない。(ミラン・クンデラ)
『生き方の定義』大江健三郎、岩波書店、1985年。 ・decencyは大江の好きな言葉だと思うが、品格という言葉は最近ではさんざんいろいろな人が使って 、くたびれた言葉だと思う。「人間らしいやさしさ」という日本語を当てて … Read more 『生き方の定義』大江健三郎、岩波書店、1985年。
やさしさは想像力。そして想像するには相手を知る必要がある。つまり、相手の基礎的前提条件と論理展開を知る必要がある。 相手の状態を知るとともに、相手が何を優しさだと思っているかを推定する必要がある相手が優しさだと思うことを … Read more やさしさは想像力。そして想像するには相手を知る必要がある。
村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞スピーチこの前、僕がバルセロナを訪れたのは2年前の春のことでした。サイン会を開いた時、たくさんの人が集まってくれて、一時間半かけてもサインしきれないほどでした。どうしてそんなに時間がかかっ … Read more 村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞スピーチ
村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチ「壁と卵 – Of Walls and Eggs」私は一人の小説家として、ここエルサレム市にやって参りました。言い換えるなら、上手な嘘をつくことを職業とするものとして、ということでありま … Read more 村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチ「壁と卵 – Of Walls and Eggs」
優しさを不可能にするものと闘う。優しさを不可能にしている社会制度や慣習や考えがある。それらに対して闘う。弱いものを守ろうと闘うのは勇ましいが、誰にでもできることではない。制度や慣習と闘わないけれども、自分は積極的にはそれ … Read more 優しさを不可能にするものと闘う
戦争で、通常兵器は使ってもよい、核兵器はダメ、生物化学兵器はダメ、兵士は殺してもよい、民間人はダメ、捕虜の扱いは人道的に、などあるのだが、どうだろうか。通常兵器と核兵器・生物化学兵器の中間点を考えることはできそうである。 … Read more 戦争の建前
人民の、人民による、人民のための政治。支配階級による人民のための政治があるとすれば、それは最終目標として「人民のための政治」を目指すなら、目的が正しいから肯定されるのか。それほど優れた支配階級は実際は存在しない。人民によ … Read more 人民の、人民による、人民のための政治。