いかに短い時にしても「私は存在した」。その事実を変えることはできない。
なにものも、私が生きたという事実をあらためることはできない。いかに短い時にしても「私は存在した」。人間存在の破壊されえぬこと(indestractivility)。 そうですね。物質としては変化してしまうでしょうが、それ … Read more いかに短い時にしても「私は存在した」。その事実を変えることはできない。
精神医学を中心に雑記まで含む文章
なにものも、私が生きたという事実をあらためることはできない。いかに短い時にしても「私は存在した」。人間存在の破壊されえぬこと(indestractivility)。 そうですね。物質としては変化してしまうでしょうが、それ … Read more いかに短い時にしても「私は存在した」。その事実を変えることはできない。
核兵器による人類の消滅について。キリスト教者は、最後の審判が待っているのだから、人類が消滅しても特に問題はないだろう。インドの人たちやイスラムの人たちにとっても、どうということはないのだろう、たぶん。唯物論者には大きな恐 … Read more 核兵器による人類の消滅について
戦後純粋民主主義の短い一時期を考えてみると、人々の基礎的教養は軍国教育だった。年長のインテリは別としても、15年戦争を生徒や学生として生きてきた若い人は、芯からの愛国主義者として育てられた。それなのに、敗戦直後は、解放さ … Read more 教育
優しさを阻むものに対して敢然と立ち向かうこと。あるいは、ガンジーのように非暴力で立ち向かうこと。敢然と立ち向かうとき、それはやはり暴力になってしまう。それ自体が悪の様相を帯びてしまう。その矛盾を回避するには非暴力を貫くの … Read more ガンジーの非暴力
善と悪。悪を善の欠如としてとらえれば、その世界観は穏健な世界観である。しかしこの世界にアウシュビッツが出現したのだから、絶対悪は確かに存在する。それを考えると、悪は善の欠如ではなく、悪自体が存在として、善と拮抗しているの … Read more 絶対悪
『道しるべ』タグ・ハマーショルド、鵜飼信成訳、1967、みすず書房。原著は1963年、スウェーデン語。国連事務総長だった人。ノーベル賞の文学賞の選考にかかわっていた。1967年の本だから古本屋で見つけた本だ。だいぶ古い。 … Read more 『道しるべ』タグ・ハマーショルド、鵜飼信成訳、1967、みすず書房。原著は1963年
『ブンとフン』井上ひさし、新潮文庫、1970年。言葉遊びが面白いというのだが、どうだろうか。当時放送作家が主な仕事だったようで、そちらの流儀が大幅に影響していると思われる。
『職業としての編集者』吉野源三郎、岩波新書1989年。いい本だった。なるほど、こうして読んでみると、社会の中核を形成するのはこういう立派な人たちなんだなと納得できる。一方で、『日本の狂気誌』に記されているように、世間の主 … Read more 『職業としての編集者』吉野源三郎、岩波新書1989年。スーパーマンは正しく生きる。そのこと自体が達成である。
「なんについても、通になるのはいいけれど、通ぶってはいけない。通ぶるほど気障で野暮なことはないんだよ」吉野源三郎の本から
『なぜ私だけが苦しむのか: 現代のヨブ記 』(岩波現代文庫) 2008 H.S. クシュナー (著) 斎藤 武 (翻訳)原題はWhen bad things happen good people祈りについてユダヤ教のラビ … Read more 『なぜ私だけが苦しむのか: 現代のヨブ記 』(岩波現代文庫) 2008 H.S. クシュナー (著) 斎藤 武 (翻訳)
「ヨブへの答え」C.G.ユング、1952、林道義訳、1988、みすず書房。訳者による解説が分かりやすい。「神の人間化」「人間の神化」「神が人間に追い越される」「マリア被昇天」などがキーワード。神も変化する。それは人間の集 … Read more 「ヨブへの答え」C.G.ユング、1952、林道義訳、1988、みすず書房
認知症でも意識障害でも生きている価値はある 世界を体験している可能性はある 魂と意識とすりガラス自意識のメカニズムが明確に理解されていない以上、いろいろな可能性を考えることは許されている。素朴唯物論的または見込み唯物面的 … Read more 認知症でも意識障害でも生きている価値はある 世界を体験している可能性はある 魂と意識とすりガラス
『日本の狂気誌』小田晋、講談社学術文庫、1998。 先行する文献があったとはいうものの、広い範囲の文献にあたり、それらを整理する労作である。 内容としては古い。古いドイツ精神医学方式の疾病分類と命名、性格類型などで記述さ … Read more 『日本の狂気誌』小田晋、講談社学術文庫、1998
理性は間違うこともあると考えているが、その概略は次のようである。数学の演算で得られる結果が、自然法則を予言することがあった。数学がなぜ自然法則を予言するのかは実に不思議である。たとえばニュートン力学の神秘的なまでの成果を … Read more 理性が信用しきれない理由 理性の進化論的説明
知性と感情私の考える議論の理想形は、まず何について結論を出すのか、明確にすることだ。次にその議論のために必要な前提条件となるものを明確にする。たとえば現状認識とか価値観の選択とかである。そこまで来たら後は論理計算があるだ … Read more 知性と感情
日本語はSOV。英語はSVO。これを考えて、日本語をSVOで表現したらどうなるのだろう。ピジンの考え方で、単語としては日本語でも英語でも中国語でも、そのほかでもよいことにしたらいい。その場合、品詞にもあまりこだわらないで … Read more 日本語はSOV。英語はSVO。これを考えて、日本語をSVOで表現したらどうなるのだろう。
最近は昔読んだ本を再読している。ひとつは昔読んでよかったと思った感覚と現在読む感覚がどのくらい違っているのか、どのように違っているのか、つかめたら面白いだろうということ。もうひとつは、日本語として、どのような文章が、どの … Read more 再読 文章探索
『新釈 遠野物語』井上ひさし、1976、新潮文庫。精霊、伝説、アニミズム、シャーマニズム、これら人間が古くから共存してきたものと共に生きる感覚が呼び起される。昔はこんな感じだったのかななどと思いながら読んだ。するする読め … Read more 『新釈 遠野物語』井上ひさし、1976、新潮文庫