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村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチ「壁と卵 – Of Walls and Eggs」

村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチ「壁と卵 – Of Walls and Eggs」私は一人の小説家として、ここエルサレム市にやって参りました。言い換えるなら、上手な嘘をつくことを職業とするものとして、ということであります。もちろん嘘をつく...
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優しさを不可能にするものと闘う

優しさを不可能にするものと闘う。優しさを不可能にしている社会制度や慣習や考えがある。それらに対して闘う。弱いものを守ろうと闘うのは勇ましいが、誰にでもできることではない。制度や慣習と闘わないけれども、自分は積極的にはそれらに加担しない、とい...
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戦争の建前

戦争で、通常兵器は使ってもよい、核兵器はダメ、生物化学兵器はダメ、兵士は殺してもよい、民間人はダメ、捕虜の扱いは人道的に、などあるのだが、どうだろうか。通常兵器と核兵器・生物化学兵器の中間点を考えることはできそうである。大量殺戮兵器に近い通...
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人民の、人民による、人民のための政治。

人民の、人民による、人民のための政治。支配階級による人民のための政治があるとすれば、それは最終目標として「人民のための政治」を目指すなら、目的が正しいから肯定されるのか。それほど優れた支配階級は実際は存在しない。人民による、能率の悪い、間違...
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いかに短い時にしても「私は存在した」。その事実を変えることはできない。

なにものも、私が生きたという事実をあらためることはできない。いかに短い時にしても「私は存在した」。人間存在の破壊されえぬこと(indestractivility)。そうですね。物質としては変化してしまうでしょうが、それが存在した期間は、日光...
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核兵器による人類の消滅について

核兵器による人類の消滅について。キリスト教者は、最後の審判が待っているのだから、人類が消滅しても特に問題はないだろう。インドの人たちやイスラムの人たちにとっても、どうということはないのだろう、たぶん。唯物論者には大きな恐怖となるだろう。しか...
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教育

戦後純粋民主主義の短い一時期を考えてみると、人々の基礎的教養は軍国教育だった。年長のインテリは別としても、15年戦争を生徒や学生として生きてきた若い人は、芯からの愛国主義者として育てられた。それなのに、敗戦直後は、解放された喜びがあったとい...
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ガンジーの非暴力

優しさを阻むものに対して敢然と立ち向かうこと。あるいは、ガンジーのように非暴力で立ち向かうこと。敢然と立ち向かうとき、それはやはり暴力になってしまう。それ自体が悪の様相を帯びてしまう。その矛盾を回避するには非暴力を貫くのが良い。それがガンジ...
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絶対悪

善と悪。悪を善の欠如としてとらえれば、その世界観は穏健な世界観である。しかしこの世界にアウシュビッツが出現したのだから、絶対悪は確かに存在する。それを考えると、悪は善の欠如ではなく、悪自体が存在として、善と拮抗しているのだ。そうしたことは伝...
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『道しるべ』タグ・ハマーショルド、鵜飼信成訳、1967、みすず書房。原著は1963年

『道しるべ』タグ・ハマーショルド、鵜飼信成訳、1967、みすず書房。原著は1963年、スウェーデン語。国連事務総長だった人。ノーベル賞の文学賞の選考にかかわっていた。1967年の本だから古本屋で見つけた本だ。だいぶ古い。著者のプライベートな...
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『ブンとフン』井上ひさし、新潮文庫、1970年

『ブンとフン』井上ひさし、新潮文庫、1970年。言葉遊びが面白いというのだが、どうだろうか。当時放送作家が主な仕事だったようで、そちらの流儀が大幅に影響していると思われる。
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『職業としての編集者』吉野源三郎、岩波新書1989年。スーパーマンは正しく生きる。そのこと自体が達成である。

『職業としての編集者』吉野源三郎、岩波新書1989年。いい本だった。なるほど、こうして読んでみると、社会の中核を形成するのはこういう立派な人たちなんだなと納得できる。一方で、『日本の狂気誌』に記されているように、世間の主流から外れて、自由な...
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「なんについても、通になるのはいいけれど、通ぶってはいけない。通ぶるほど気障で野暮なことはないんだよ」

「なんについても、通になるのはいいけれど、通ぶってはいけない。通ぶるほど気障で野暮なことはないんだよ」吉野源三郎の本から
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『なぜ私だけが苦しむのか: 現代のヨブ記 』(岩波現代文庫) 2008 H.S. クシュナー (著) 斎藤 武 (翻訳)

『なぜ私だけが苦しむのか: 現代のヨブ記 』(岩波現代文庫) 2008 H.S. クシュナー (著) 斎藤 武 (翻訳)原題はWhen bad things happen good people祈りについてユダヤ教のラビである著者は、自分の...
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「ヨブへの答え」C.G.ユング、1952、林道義訳、1988、みすず書房

「ヨブへの答え」C.G.ユング、1952、林道義訳、1988、みすず書房。訳者による解説が分かりやすい。「神の人間化」「人間の神化」「神が人間に追い越される」「マリア被昇天」などがキーワード。神も変化する。それは人間の集合的無意識が時代によ...
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位相変換例題 意外だ

/これは、この立体が『厚み』を持ったものだから生じることではないか?『厚み』のない線画で考えればこうならないのではないか?
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認知症でも意識障害でも生きている価値はある 世界を体験している可能性はある 魂と意識とすりガラス

認知症でも意識障害でも生きている価値はある 世界を体験している可能性はある 魂と意識とすりガラス自意識のメカニズムが明確に理解されていない以上、いろいろな可能性を考えることは許されている。素朴唯物論的または見込み唯物面的観点からは、意識の問...
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『日本の狂気誌』小田晋、講談社学術文庫、1998

『日本の狂気誌』小田晋、講談社学術文庫、1998。先行する文献があったとはいうものの、広い範囲の文献にあたり、それらを整理する労作である。内容としては古い。古いドイツ精神医学方式の疾病分類と命名、性格類型などで記述されていて、古い精神医学を...
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理性が信用しきれない理由 理性の進化論的説明

理性は間違うこともあると考えているが、その概略は次のようである。数学の演算で得られる結果が、自然法則を予言することがあった。数学がなぜ自然法則を予言するのかは実に不思議である。たとえばニュートン力学の神秘的なまでの成果を、カントは感嘆して見...
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知性と感情

知性と感情私の考える議論の理想形は、まず何について結論を出すのか、明確にすることだ。次にその議論のために必要な前提条件となるものを明確にする。たとえば現状認識とか価値観の選択とかである。そこまで来たら後は論理計算があるだけである。ロジックマ...