安藤昌益 言語革命
安藤昌益(1703-62、江戸時代、青森県八戸市の開業医)についての紹介に次のような一節がある。「まず何よりも先に疑ってかかるべきものとして、昌益は言語をあげる。彼によれば、不平等と偏見の規範は、過去においては先祖から受 … Read more 安藤昌益 言語革命
精神医学を中心に雑記まで含む文章
安藤昌益(1703-62、江戸時代、青森県八戸市の開業医)についての紹介に次のような一節がある。「まず何よりも先に疑ってかかるべきものとして、昌益は言語をあげる。彼によれば、不平等と偏見の規範は、過去においては先祖から受 … Read more 安藤昌益 言語革命
労働価値説。投下労働価値説。支配労働価値説。剰余価値説。労働と労働力の区別。などいろいろとあるようだが、細かいことは別にして。資本家の立場も別にして。単純に、労働者がどれだけの賃金を受け取ればよいのかを考える。たとえば、 … Read more 労働者がどれだけの賃金を受け取ればよいのか
イタリアの政治学者ガエターノ・モスカ『支配階級』(1896)。あらゆる社会は、支配する階級と支配される階級に分かれる。支配階級は少数者であるがゆえに強固な組織を持つ。支配階級が時代の変化に適応できなければ革命が起きるが、 … Read more どのような革命も、新たな政治階級による絶対主義的な官僚支配をもたらす。
革命は、新しいエリートが古いエリートにとってかわる闘いにほかならない。革命において民衆は兵隊の役割を担うが、そこで賭けられていたのは、新しいエリートの階級的ないし個人的な利益である。民衆は使い捨てられて無名戦士として死ん … Read more 革命は、新しいエリートが古いエリートにとってかわる闘いにほかならない。階層分化が発生し圧制が生じ貧富の差が生じる。違うのは支配者仲間の顔だけである。その後の腐敗も同じコースをたどる。
人間の疎外の原因は、私的所有制度や財産の不公平な分配ではなくて、「全能」の官僚制的支配構造がその根本原因である。(ヴェーバー)社会主義でもまた、全労働者の収奪は克服されることはなく、体制内部の利害状況が移動するにすぎず、 … Read more 官僚制的支配構造 人間に対する人間の支配が除去されることはなく、しばしば極限まで行ってしまう。
経済社会学者ヴォルフガング シュトレーク。現在の危機の本質は、資本主義市場と民主主義政治との対立であり、2つが和解できると仮定するのはユートピア的なファンタジーである。ーーーーー資本主義社会は貧富の差を拡大する。市民の多 … Read more 現在の危機の本質は、資本主義市場と民主主義政治との対立である
国家の監視からユーザーのプライバシーを守る。情報を一か所に集めて管理するとはつまり国家が監視して管理するということであり、そのデータを利用するということである。一つは国家主義的な目的に使うこと、一つは権力者の知り合いに利 … Read more 国家の監視からユーザーのプライバシーを守る
「群盗」シラー、1781年、久保栄訳1958年。話は知っているので、日本語としてどうかということ、また昔読んだ時と今とで感じ方にどれだけ違いがあるかということが興味だった。昔読んだ時とあまり変わらず、自分にとってはあまり … Read more 「群盗」シラー、1781年、久保栄訳1958年。
ジョナサン・ハイトによれば、道徳基盤はひとつではない。六つに類型化できる。「ケア」「公正」「忠誠」「権威」「神聖」「自由」の六つの類型である。米国の左派(リベラル)を信奉する人は、3つ(ケア、公正、自由)の道徳を重視する … Read more 6類型の中で、忠誠、権威、神聖については、近いものだと思われる。
民主主義も腐る、資本主義も、社会主義も、共産主義も、軍政も、一党独裁も、カリスマ独裁も、すべて腐る。制度があればそれを悪用したり、隙間をかいくぐったり、人間と人間のなれ合いで物事が進行する。情けない話であるがそれが現実で … Read more 民主主義も腐る、資本主義も、社会主義も、共産主義も、軍政も、一党独裁も、カリスマ独裁も、すべて腐る。
法律の条文は、行動や倫理の最低限のところを文章化したもので、実際の人間社会では、文章に書かれていない部分での決まり事や配慮が必要なのだという意見もある。法文は最低ラインだという考え。この人たちは法律に明確には書いていない … Read more 法の条文と法の趣旨と現実
マンションの郵便受けに入っていたチラシ。黒と赤で印刷されていた。裏返しにして、そこに何か水がこぼれた。すると、裏側に色がにじんでいた。赤は裏ににじんでも赤だが、黒は裏ににじむと緑色になる。たぶん、インクジェットプリントな … Read more 黒は裏ににじむと緑色
「同時代のこと ヴェトナム戦争を忘れるな」吉野源三郎、岩波新書861、1974年。昔古本屋で100円で買った本。初版本である。本の後ろに100と鉛筆で記入がある。古書店の人が書いたものだ。吉野源三郎は「君たちはどう生きる … Read more 「同時代のこと ヴェトナム戦争を忘れるな」吉野源三郎、岩波新書861、1974年。大義に殉ずるなど物語の中だけで美しい
この時代に神を信じるのはサンタクロースの実在を信じる子供のようなものだとの文章がある。「神」にも様々な意味があり、グラデーションがある。「信じる」にもグラデーションがある。なんとも意味の伝達が難しい領域である。 ただ、サ … Read more この時代に神を信じるのはサンタクロースの実在を信じる子供のようなものだ プレとトランスの錯誤
日本政府や官僚が隠ぺいしてきた事実が、アメリカの公文書公開によって明らかにされることが何度かあった。アメリカ人の、歴史の事実を、公文書によって明確に記録し、それを指定の期日が来たら公開するという態度は何に由来するのだろう … Read more アメリカの公文書公開
言語構造と精神構造フロイトは無意識を論じたのだが、その内訳としては、(1)DNAに刻まれた先天的なもの、(2)後天的な経験により刻まれたもの、(3)言語により規定されたもの、などが想定される。そのほかにも考えられるかもし … Read more 言語構造と精神構造
アウトサイダーにも二種類があって、インサイダーにとって必要なアウトサイダーと、邪魔なアウトサイダーがある。必要なアウトサイダーは、自由な議論が行われているアリバイを残すため、また、インサイダーの勝利を演出するための、実質 … Read more 体制内アウトサイダーと体制外アウトサイダー
朝日新聞で相撲の用語が日本語の日常用語として定着しているものの例を挙げて記事にしていた。調べてみると次のようなものがあった。揚げ足を取る(あげあしをとる)勇み足(いさみあし)痛み分け(痛み分け)一番(いちばん)<派 … Read more 相撲の用語が日本語の日常用語として定着しているもの
価値判断と理性と説得可能性たとえばニュートン力学の世界観では、物体の位置や速度やそれに作用する力などの前提条件を与えられれば、任意の時間での物質の状態を知ることができる。F(x)=A数学でも基本的には、前提条件を与えられ … Read more 価値判断と理性と説得可能性 F(x)=A
「へ」と「に」の使い分け西へ向かう学校に行く公園に行く土砂が町に流れ込んだ土砂が町へ流れ込んだ 「へ」は方向を表すが、到着地点ではない「に」は到着地点西に向かうよりも、西へ向かうがよい。しかしどちらでもいいだろうな。西に … Read more 「へ」と「に」の使い分け