2022-10

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少なくとも市民の7%くらいが「大人」でないと、民主主義的システムは回らない。民主主義は市民たちに成熟を促す。

確かに短期的なスパンで見れば、中国のような独裁国家のほうが効率的に運営されているように見えます。民主主義は合意形成に時間がかかるし、作業効率が悪い。でも、長期的には民主的な国家のほうがよいものなんです。それは、民主主義は、市民の相当数が「成...
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『人生の習慣』大江健三郎。岩波書店1992年。

『人生の習慣』大江健三郎。岩波書店1992年。懐かしい文章だ。30年経つ。信仰を持たない者の祈り・・この講演はテレビで放映され、ビデオもある。ポストモダンの前、われわれはモダンだったのか?なぜフランクフルトに来たか?小説の知恵などのタイトル...
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『短編小説礼賛』阿部昭、1986年岩波新書。

『短編小説礼賛』阿部昭、1986年岩波新書。・ルナール、チェーホフ、マンスフィールドを多く引用しそれらについて言及している。・「あなたがたは死んではいない、愛する人たちよ。すべては記憶されています。」マンスフィールド。・何の罪もない子供が、...
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ルナール『博物誌』大きな蛇の絵

ルナール『博物誌』大きな蛇の絵。反対のページには一行「長すぎる」
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ヘミングウェイの息子、父について

ヘミングウェイの息子、父について、「50代で俗物となり偽物と化し、60歳を過ぎて老いることに失敗した」。
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翻訳の原則。SVOをなるべく発想の順序のまま、日本語に変換する。

翻訳の原則。SVOをなるべく発想の順序のまま、日本語に変換する。She goes to school,which is old.彼女の通っている学校は古い。と翻訳すれば、英語の語順の通りになる。日本語としても自然である。実際には難しいが、大...
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自分の女房を知るにはな、にんじん、何年もかかるんだ。で、それがわかったときにはもはや手遅れなんだ。

父親に連れられて散歩に出たにんじんは母の不当な仕打ちを父に訴える。だが父親は取り合わず、重い口を割っていきなり「それじゃあなにか、このわしは彼女を愛していると思うのか?」と怒ったように言う。戯曲『にんじん』では、「実際、お前が生まれてきたと...
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人間の権力に対する闘いは、忘却に対する記憶の闘いだ。忘却しないことによって権力と闘うしかない。

人間の権力に対する闘いは、忘却に対する記憶の闘いだ。われわれ弱い民衆というものは記憶の力によって、忘却しないことによって権力と闘うしかない。(ミラン・クンデラ)
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人生を生きるとは折り合いをつけることにほかならない。

人生を生きるとは折り合いをつけることにほかならない。
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『生き方の定義』大江健三郎、岩波書店、1985年。

『生き方の定義』大江健三郎、岩波書店、1985年。・decencyは大江の好きな言葉だと思うが、品格という言葉は最近ではさんざんいろいろな人が使って 、くたびれた言葉だと思う。「人間らしいやさしさ」という日本語を当ててもよいのではないかと書...
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やさしさは想像力。そして想像するには相手を知る必要がある。

やさしさは想像力。そして想像するには相手を知る必要がある。つまり、相手の基礎的前提条件と論理展開を知る必要がある。相手の状態を知るとともに、相手が何を優しさだと思っているかを推定する必要がある相手が優しさだと思うことをしてあげないと優しい人...
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村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞スピーチ

村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞スピーチこの前、僕がバルセロナを訪れたのは2年前の春のことでした。サイン会を開いた時、たくさんの人が集まってくれて、一時間半かけてもサインしきれないほどでした。どうしてそんなに時間がかかったかというと、たくさ...
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村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチ「壁と卵 – Of Walls and Eggs」

村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチ「壁と卵 – Of Walls and Eggs」私は一人の小説家として、ここエルサレム市にやって参りました。言い換えるなら、上手な嘘をつくことを職業とするものとして、ということであります。もちろん嘘をつく...
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優しさを不可能にするものと闘う

優しさを不可能にするものと闘う。優しさを不可能にしている社会制度や慣習や考えがある。それらに対して闘う。弱いものを守ろうと闘うのは勇ましいが、誰にでもできることではない。制度や慣習と闘わないけれども、自分は積極的にはそれらに加担しない、とい...
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戦争の建前

戦争で、通常兵器は使ってもよい、核兵器はダメ、生物化学兵器はダメ、兵士は殺してもよい、民間人はダメ、捕虜の扱いは人道的に、などあるのだが、どうだろうか。通常兵器と核兵器・生物化学兵器の中間点を考えることはできそうである。大量殺戮兵器に近い通...
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人民の、人民による、人民のための政治。

人民の、人民による、人民のための政治。支配階級による人民のための政治があるとすれば、それは最終目標として「人民のための政治」を目指すなら、目的が正しいから肯定されるのか。それほど優れた支配階級は実際は存在しない。人民による、能率の悪い、間違...
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いかに短い時にしても「私は存在した」。その事実を変えることはできない。

なにものも、私が生きたという事実をあらためることはできない。いかに短い時にしても「私は存在した」。人間存在の破壊されえぬこと(indestractivility)。そうですね。物質としては変化してしまうでしょうが、それが存在した期間は、日光...
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核兵器による人類の消滅について

核兵器による人類の消滅について。キリスト教者は、最後の審判が待っているのだから、人類が消滅しても特に問題はないだろう。インドの人たちやイスラムの人たちにとっても、どうということはないのだろう、たぶん。唯物論者には大きな恐怖となるだろう。しか...
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教育

戦後純粋民主主義の短い一時期を考えてみると、人々の基礎的教養は軍国教育だった。年長のインテリは別としても、15年戦争を生徒や学生として生きてきた若い人は、芯からの愛国主義者として育てられた。それなのに、敗戦直後は、解放された喜びがあったとい...
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ガンジーの非暴力

優しさを阻むものに対して敢然と立ち向かうこと。あるいは、ガンジーのように非暴力で立ち向かうこと。敢然と立ち向かうとき、それはやはり暴力になってしまう。それ自体が悪の様相を帯びてしまう。その矛盾を回避するには非暴力を貫くのが良い。それがガンジ...